井戸掘削技術を途上国で指導
地球温暖化の影響による干ばつは、海岸沿いの地域ばかりでなく、内陸部も襲っています。海が近くにあれば海水淡水化技術が活かせるのですが、内陸部の干ばつ地帯は、海からかなり遠く、日照りによって川も干上がっている状態です。
また、雨水を溜めて飲料水にしているような乾燥地帯では、乾季には水不足が多く、遠い場所まで水を買いに行くという不便な生活を余儀なくされています。
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このような地域でのわずかばかりの望みは、井戸を掘って水を得ることです。しかし、井戸を掘るには、通常多くの費用と労力がかかります。どこを掘れば水が出るのか、その知識もないのです。
さらには、外部の人の協力で井戸を掘ろうとしても、こうした地域は交通についても不便な地域が多く、大掛かりな道具を運ぶことも難しい場合が多いのです。
温泉の豊富な日本には、温泉掘削の技術があり、同時に井戸の掘削についても、深い地中まで掘り進める高度な技術があります。しかも、伝統的な掘削技術には、費用もあまりかからず手作業で進めることのできるものがあります。そこで、この技術を伝えようと、水不足に悩む地域まで出かけて井戸を掘り、同時に、その掘削技術や給水施設の管理法などを指導している団体があります。
特定非営利法人「インターナショナル・ウォーター・プロジェクト」は、東南アジアやアフリカで、日本の伝統的な井戸の掘削技術である「上総掘り」の普及活動を行っています。「上総掘り」は、鉄管と竹や木の棒などの簡単な道具を使って手掘りで行えるため、貧しい地域での井戸掘削法として最適です。井戸を掘る場所に足場を組んで、その上に組み上げた竹や木の弾力で鉄管を引き上げ、掘った土砂を鉄管にためていくという方法を用います。
深い井戸が掘れる割には必要な道具が少なく、掘削法も簡単なので、水不足に悩む貧しい地域での活動が広く実を結ぶことに期待が寄せられています。
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