不作の小麦に代わる米のパン
地球温暖化の影響による異常気象は、多くの地帯に干ばつという形でも襲ってきています。オーストラリアの干ばつは特にひどく、小麦畑は決定的なダメージを受けてしまいました。
穀物を輸入している日本としても大打撃です。日本による小麦の輸入量は安定していて、毎年ほぼ同じ輸入量です。そこで、小麦の不作のときには、価格のほうが高騰してしまうのです。
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日本のスーパーマーケットで、小麦粉を原料とした製品が軒並み値上がりしたのは、ごく最近の話です。最初に思い起こされる小麦原料の製品はパンでしょう。パンもまた、値上げの対象になっていました。
パンの値上げを、日本は手をこまねいて見ていたわけではありません。小麦によるパンの代替物を考えだし、市場に送りこみました。その代替物というのは、米の粉を原料とするパンで、「米粉パン」と呼ばれました。
米粉パンはもちもちしていておいしいと、意外と評判もよく、値段としてもそれほど高いものではありませんでした。米ならば、輸入にすべてを頼る必要もありません。しかも、小麦アレルギーがあって小麦原料のパンが食べられないという人にとっても朗報であったわけです。
グリコ栄養食品株式会社では、以前から米粉の利用に取り組んでいましたが、小麦不足にあって、米粉パンの普及に努めています。学校給食やパン業界ばかりでなく、一般の米粉パンに興味をもっている人も対象に技術スタッフを派遣して、米粉パンの作り方を指導し、普及に努めていこうというものです。
今では、各地に普及協議会が設立され、地元産の米を用いた米粉パンを広めています。地産地消を目標に、ひいては日本の食料自給率を高めていこうとした考えがあるのです。
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