東南アジアでマングローブ植林を推進

東南アジアでは、日本をはじめとする海外への輸出用エビの養殖池が、マングローブの林を切り拓いて作られてきました。養殖池は、エビの生産量が減ったり病気が発生すると閉鎖せざるを得なくなり、次にまた新たなマングローブ林を切り拓いて作らなければならなくなるのです。

こうして失われたマングローブ林は、1985年から10年間で15万ヘクタールにも及んだといいます。海岸沿いや汽水域に生えるマングローブは、さまざまな生物のすみかとなり、豊富な魚介類を育てます。

この林が失われることで、東南アジアでは生態系までもが変化しました。また、緑豊かな広大な林が失われたことは、地球温暖化を進める大きな原因の1つにもなったとされています。

また、マングローブの林は海岸沿いに広がることから、高潮から沿岸の住民を守る役割も負っており、そこで生活する人にとっても、失われた影響は大きいものです。

スポンサードリンク

マングローブ林を切り拓いて作られた養殖池で育ったエビの主な輸出先は日本であり、日本のいくつかのNPO団体は、養殖池をもとのマングローブ林に戻そうと苗木の植林運動を行っています。

東京海上日動グループでは、1999年から、東南アジア5カ国において、マングローブの植林事業を行ってきました。グループの1つ東京海上日動あんしん生命は、2002年から5年間、東南アジアのタイにおいて、マングローブの植林事業を支援。主に学校の近隣で失われたマングローブ林の跡地に苗木を植林し、現地の子供たちが将来そこで遊べるような環境づくりをしてきました。そして、マングローブや自然の大切さを子供たちが学んで、将来、マングローブ林保護の担い手になるように期待しています。

関連記事

森林認証された木材のみを伐採
森林破壊は、地球温暖化の大きな原因です。インドネシアの熱帯雨林では、目的の木を切り出すために、ブルドーザーなどでほかの木とともに根こそぎ倒すような伐採方法がとら
間伐材を利用しての手作り家具
日本が海外の木材を利用してコピー用紙やトイレットペーパーを作ることは、ひいては現地での森林破壊を進めさせる結果となりました。そこで、海外の木材を使用することを止
森林消失跡地に植林した木からのみ紙をつくる
日本は海外の木材を利用して多くの紙製品をつくってきました。その結果、海外の森林は減少し、地球温暖化を進めることになったのです。 木材を原料とする紙製品は、最終
木材以外の原料で紙製品を開発する
紙製品の原料となる木材を切り出すための乱伐は、森林を破壊してしまいます。でも、紙は木材を原料としなくても、ほかの原料からでもつくられるのです。 木材の乱伐が森
紙製品の再利用を推進
日本は海外の木材を利用して莫大な量の木製品、紙製品をつくってきました。木材を原料とする木製品や紙製品は、最終的には焼却されることで二酸化炭素を生じさせます。

▲このページのトップへ