木材以外の原料で紙製品を開発する

紙製品の原料となる木材を切り出すための乱伐は、森林を破壊してしまいます。でも、紙は木材を原料としなくても、ほかの原料からでもつくられるのです。

木材の乱伐が森林破壊に通じていくということで、近年では、木材に替えてさまざまな原料から紙をつくることが試されています。

紙の原材料の中でも、ケナフは環境に優しい植物と言われ、多くの業界が注目しています。ケナフは成長が早く、100~125日で成熟し、高さ1.5~3.5メートルほどになり、しかも収穫率が高いという特徴があります。

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しかし、ケナフを環境に優しい植物と言わしめているのは、その二酸化炭素の吸収率でしょう。一般の樹木の約4倍もの二酸化炭素吸収率があるため、空気を浄化してくれる植物として、さまざまな地域で栽培が試みられているのです。日本の小学校でも、各地でケナフの栽培が環境学習の一環として行われています。

さらにケナフは、主な栽培地であったインドやバングラデシュ、タイなどで繊維の原料とされていたことから、繊維製品をつくり出すことも考えられています。

ケナフを原料とした紙製品の代表として挙げられるのは、名刺やナプキンです。大王製紙では、トイレットペーパーに配合したり、化学物質過敏症で肌が弱い人のためにケナフを配合した生理用ナプキンを開発するなど、さまざまな分野へ応用する研究を重ねています。

その一端として、ケナフは体に優しい自然素材ということから、シックハウス症対策として壁紙としても利用されています。東リ株式会社では、ケナフを用いた壁紙「ケナウォール」を開発、多くの採用実績をあげています。

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