海水淡水化装置を干ばつによる水不足の地へ
地球温暖化は、地球のいろいろな地域に異常気象を起こさせ、気候の変動を生み出しています。アフリカやオーストラリアには干ばつが襲い、森や草原の砂漠化を進め、砂漠化が進んだ地域は、同時に水不足にも悩んでいるのです。
そこで、水の豊富な地域からの援助が必要となるのですが、水を運ぶには莫大な費用がかかってしまいます。水不足に悩む地域は概して貧困に悩む地域でもあり、同時にコスト軽減も考えなければならないのが実情なのです。
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日本では、海水から真水を作り出す技術を世界に先がけて開発してきました。海は地球の70%をも占めるものなので、海水が真水にできれば水不足の心配はありません。この海水淡水化の技術は、主に2つの技術に分けられます。
1つは、海の水を、膜を使って漉して塩分を取り除く「逆浸透法」という方法、もう1つは、海水を蒸発させてから水分のみを取り出す「多段フラッシュ法」という方法です。
「多段フラッシュ法」は、海水を蒸発させるためのたくさんのエネルギーが必要なので、コスト面で非効率的です。その点、「逆浸透法」は、少しのエネルギー消費で済むため、コストはあまりかかりません。
東レでは、逆浸透膜を用いた逆浸透法を開発、海水淡水化装置「TRシリーズ」を完成させ、水不足に悩む海岸地域や水質汚染がひどく飲料水が確保できない地域に提供しています。
2007年には、サウジアラビアの紅海に面したシュアイバ工業地帯へ、一日に15万立方メートルもの水が提供できる大型プラントの納入を決定しました。
大量の水の必要な工場地帯への大型プラント輸出とともに、水不足に悩む貧しい地域へは、組み上げた海水を運搬しながら淡水化できる移動型の淡水化装置の研究開発も進んでいます。
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